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投球動作は「並進運動」と「回転運動」がキモ! 分かりやすく解説

投球動作は「並進運動」と「回転運動」がキモ! 分かりやすく解説

並進運動と回転運動とは

ピッチャーの投球動作をコマ送りにしてみると「並進運動」と「回転運動」の2つの運動で構成されていることが分かります。今回は投手の動きで大切なこの2つの運動がどういったものか、意識すべきポイントも交えて分かりやすく解説します。投球動作を分解してみると「並進運動」と「回転運動」の2つの運動で構成されていることが分かります。並進運動とは、捕手方向へ身体を移動させる動きです。軸足で立ってから、踏み込み足が地面に着地する直前までを言います。そして回転運動は、踏み込み足が着地してから、投げ終わるまでを言います。速い球を投げるには、下肢(股関節から足のつま先まで)が生み出す力を、効率よく上肢(肩甲骨から手の指先まで)に伝えなければなりません。この2つの運動が上手くできていると、球速アップだけでなく、制球力の向上やスタミナを消費を抑えるといったことにも繋がります。

並進運動は投球への「助走」!

並進運動とは、ピッチングの最初のステップで、踏み込み足が地面につくまでの運動を指します。並進運動がどういったものかを簡単に表すと、投球への「助走」と言えます。助走をつければより遠くへ投げられるように、並進運動がしっかりとできていると、身体のエネルギーを上手にボールへと伝えることができます。並進運動では、踏み出し足が着地する直前まで骨盤、体幹、両肩を回転させないまま、捕手方向へマウンドの傾斜と平行に身体を移動します。言い方を変えれば、胸を打者に対して見せない、いわゆる「身体を開かない」ということです。そうすることで、速い回転運動と速い腕の振りに繋げることができます。また、踏み出した足が着地に向かっている間に、投球腕のヒジを左右の肩の延長線上の高さまであげることも重要です。肩甲骨の動きで右ヒジを右肩のライン近くまで引き上げましょう。

腕は「振る」のではなく「振られる」! 回転運動のポイント

並進運動の後は、回転運動に移ります。投球の回転運動の段階では、骨盤、体幹、両肩の3つが回転し、ボールが手から離れるまでの運動を指します。各部位の回転のタイミングは同時ではなく、骨盤が回転することで体幹が回転し、体幹が回転することで両肩が回転します。この回転のタイミングの差が体幹の捻転差を生み出します。ここで重要なのが、腕は「振る」のではなく、回転運動の勢いによって「振られる」ということ。正しい体幹の回転運動ができれば、腕はそれによって振られるようなものなので、あとはリリースのタイミングを考えればよいだけで済みます。フォームの再現性は高まり、制球も安定します。